叔母からもらったアクセサリー

全く飾り気の無い私の仕事は、女性相手の接客です。どんなにきちんとしていてもなかなか華がないことは気になっていました。女性らしさがないなとひそかに思っていました。仕草に気を使ってみたり、髪形を変えたりしました。そうするとやはり変わってくるもので周りの反応も良くなってきました。ただ何かは足りない気はしていたのです。それが、アクセサリーでした。つけるとパッと華が出るんですよね。派手なものを付けるとか着飾るわけでもないのにです。

それを気付かせてくれたのが、叔母でした。業種も内容も知っている叔母は、かざりっけの無い私を心配していたようなのです。無理に派手にするとかではなく、一ヶ所に重きを置くことで変わるのだと言って、アクセサリーを何点かもらいました。ばっさりと、女性らしさが足りないのだから華ぐらいつけなさいと言われました。言われたときは、ショックでしたが付けてみると言われた理由が良く分かりました。ネックレスだけで気恥ずかしいのはありましたが、顔色が明るく見えたのです。それ以来、アクセサリーを選ぶのが楽しくなり、手放せなくなりました。少しは女性らしさが中から出ているといいな。